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「UIDとIDmの違いとは?ICカード識別番号の仕組みと確認方法を徹底解説」
UIDとIDmの違いとは?ICカード識別番号の仕組みと確認方法を徹底解説
こんにちは、ICカード通販ブログへようこそ!今回は、ICカードの「UID」と「IDm」について詳しく解説します。ICカードの識別番号としてよく耳にするこれらの用語ですが、実際にはカードの種類や規格によって意味が異なります。この記事では、その違いや確認方法、注意点などを詳しくご紹介します。
1. UIDとIDmとは?
ICカードには、それぞれ固有の識別番号が割り当てられています。この番号は、システム側でカードを識別するための「個別ID」として利用されます。
UID(Unique Identifier)とは
UIDは「ユニークID(固有識別子)」の略で、主にMifare(マイフェア)カードなどのNFC Type A/B規格カードで使用されます。UIDは通常4〜7バイトのデータで構成され、カードごとに固有の番号が割り当てられています。システム上では、このUIDを使って利用者を特定したり、入退室や勤怠の管理を行ったりします。
IDm(IDmコード)とは
IDmは「Identification number of manufacture」の略で、主にFeliCa(フェリカ)カードで利用される識別番号です。IDmは8バイトのデータから構成されており、FeliCaチップごとに固有の番号が付与されています。UIDと同じく一意性を持ち、ICカードシステムで個別認識するために使用されます。
2. UIDとIDmの違い
UIDとIDmはいずれも「カード固有の識別番号」ですが、主に使用される規格が異なります。以下の表に違いをまとめました。
| 項目 | UID | IDm |
|---|---|---|
| 主な規格 | Mifare(NFC Type A/B) | FeliCa(NFC Type F) |
| データ構成 | 4〜7バイト | 8バイト |
| 用途 | 交通系以外のIC、社員証、学生証など | 交通系IC、電子マネー、社員証など |
| 表記例 | 04 A2 1B 6F 8C | 01 23 45 67 89 AB CD EF |
| 読み取り方法 | NFCリーダーでUID読み取り | FeliCa対応リーダーでIDm読み取り |
このように、UIDとIDmは似ているようで、規格・構成・用途において明確な違いがあります。
3. UIDやIDmの確認方法
自分のICカードがどちらの規格なのか、また識別番号が何かを確認する方法はいくつかあります。
PC用ICカードリーダーを使用する
最も一般的な方法は、ICカードリーダー(例:SONY PaSoRi RC-S300)を利用して、カードのUIDまたはIDmを読み取る方法です。専用ソフトウェア(例:NFCポートソフトウェア、Card Toolなど)を使うと、カードをかざすだけで番号を確認できます。
スマートフォンアプリを使用する
AndroidスマートフォンにはNFC機能が搭載されている機種も多く、無料アプリ(例:「NFC Tools」「NFC TagInfo」など)を使えば、UIDやIDmを簡単に確認できます。FeliCaカードであればIDm、MifareカードであればUIDが表示されます。
4. 注意点とセキュリティ面
UIDやIDmはカード固有の情報ですが、暗号化されていないため、読み取り自体は誰でも可能です。そのため、ICカード認証システムでは、UID/IDmのみでの本人認証は避け、パスワード認証や暗号化通信と組み合わせることが推奨されます。
また、FeliCa Lite-SやMifare DESFireのように、セキュリティ機能を強化したカードを採用することで、不正コピーや成りすましのリスクを低減できます。
まとめ
UIDとIDmはどちらもICカードの識別番号ですが、使用される規格や構造に違いがあります。FeliCaではIDm、MifareではUIDが使われ、それぞれがシステム認識の基盤となっています。導入時には、利用目的や対応機器の規格を確認し、適切なカードを選ぶことが大切です。
ICカード導入やシステム開発の際は、ぜひ当ショップのサポートをご活用ください。次回の記事もお楽しみに!